会長ご挨拶

第21回
日本小児耳鼻咽喉科学会
総会・学術講演会
会長 田中 康広
(獨協医科大学埼玉医療センター 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
このたび,第21回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会を開催するにあたり,本学会 の会長を拝命いたしましたことを大変光栄に存じます。
本学術講演会は,2026年7月2日(木)・3日(金)の2日間にわたり,大宮駅西口より徒 歩3~4分と非常にアクセスの良い大宮ソニックシティにて開催いたします。
本学会のテーマは,「こどもを診る,ボーダーレスな未来へ」といたしました。 小児耳鼻咽喉科医療を取り巻く環境は大きく変化しており,専門領域や診療科の枠組みを越 えた連携,さらには医療技術や社会との新たな融合がこれまで以上に求められています。本テー マには,こどもたちの健やかな未来のために,さまざまな垣根を越えて知見を共有し,小児 耳鼻咽喉科領域のさらなる進歩・発展ならびに普及を図りたいという思いを込めております。
小児科・耳鼻咽喉科合同セッション1では,これまで十分な議論がなされてこなかった「小 児鼻呼吸障害の原因と対策」を取り上げ,耳鼻咽喉科および小児科それぞれの立場から意見 を交わし,多角的な視点での理解を深めていきたいと考えております。
また,「地域によって違う?難聴児の療育・教育の現状と課題」,「デジタル診療の社会実装 から考える小児耳鼻科への活用」,「遺伝性症候群性難聴のPrecision Medicine」といった,極め て時宜を得たテーマについても取り上げ,最新の知識と将来への展望を共有する場といたし ます。
さらに,シンポジウムやパネルディスカッションに加え,今回のテーマである「ボーダーレ スな未来」につながる企画として,感染症や異物対応など日常診療で頻繁に遭遇する課題を取 り上げました。耳鼻咽喉科医と小児科医,それぞれの視点に基づく診断・治療への考え方を議 論することで,相互理解を深め,より質の高い小児医療の実践に寄与することを目指します。
特別講演には,獨協医科大学埼玉医療センター 子どものこころ診療センター 特任教授 作田 亮一先生をお招きしました。「耳鼻科外来で役立つ子どものこころの見立てと対応」とのタイ トルで先生独自の取り組みをはじめ,耳鼻咽喉科領域とも深く関連する貴重なトピックスに ついてご講演いただきます。
会員懇親会は,鉄道博物館にて開催いたします。車両を間近に眺めながら,世代や専門領 域を越えた交流を深めていただければ幸いです。なお,学会にご参加される先生方のご家族 は無料で懇親会にご参加いただけます。鉄道に親しみながら,和やかなひとときをお過ごし いただければと存じます。
また今回は,懇親会会場である鉄道博物館にちなみ,学会賞を複数設ける予定としており ます。鉄道博物館でのアトラクションを副賞とした鉄道マニアの先生には垂涎の的となる賞 を用意しますので,多くの先生方に演題をご応募いただき,本学会をさらに活発なものとし ていただければ幸いです。
「何もない」と言われがちな埼玉県ではございますが,鉄道博物館以外にも,その魅力を存 分に感じていただける学会となるよう準備を進めております。
本学術講演会が実り多い学術交流の場となりますことを願い,皆様のご参加を心よりお待 ち申し上げております。


